君の知らない君の歌 のアーカイブ

君の知らない君の歌 ASKA

あとがき(Not Ready) タグと , への macoto による投稿 (2010/12/19)

カセットテープに録音されていた
「TREE」というタイトルのアルバムが
出会いだった。

それからずっと色褪せることなく
僕の中で彼らの音楽は鳴り響いている。

今回、どうしてもやりたくて
書いてみたいことがあった。
それはこんな言葉に触発されたからだった。

「ラブソングで構成された12章からなる連作恋愛小説集
様々な時代、様々な場面、様々な気持ちで書き綴ってきた
膨大なラブソングの中から、12曲をセレクト。」

電車の窓広告に丁寧で綺麗に印刷された文字を
僕は何度も読み返した。

僕なりの解釈で
僕なりの言葉で、楽曲に込められた想いを表現したい
と。

1から始まり12で終わる
今回の物語のタイトルは全て
「君の知らない君の歌」
というアルバムの曲名から付けました。

そして、その歌と詞に込められたメッセージを
僕なりに言葉を変えて書いてみました。

12からなる物語。
出逢いから、別れまで。

読み返すと、僕はやっぱり
出逢いよりも、別れを書くほうが得意で
なんだか、笑ってしまう。

僕の中での音楽の原点はC&Aで
大ヒット曲ではなくて、それ以上の素晴らしい楽曲の数々を
僕はこれまで心を震わせながら聴いてきた。

何年経ってもそれが、変わらない
彼らの楽曲を、僕はそれらと出会えて心から
良かったと思う。

C-46を書き終えた時
ちょっと涙しそうな自分がいた。
なによりC-46の歌詞が胸に刺さったからだけど
ちょっとだけ、ほんの少し、本当にほんの何ミリか
ASKAと同じ目線でこのアルバムを見ることできたのではないかと。

2010年、このBlogの大きな仕事として
言葉を紡ぎ出せて、良かった。
久しぶりに、言葉に迷いながら、
ストーリーに四苦八苦しながら、
書き上げた12のストーリーを僕なりに
形にできたことを誇りに思う。

TREEのカセットテープを聴いていた
幼き少年が
幾つも年を経てC-46を聴いている。

どこか、運命的で感動的に思えて仕方がない。

そして、彼ら2人の姿を、並んでステージに立つその日を
心待ちにしていたい。

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君の知らない君の歌
Song List

1. めぐり逢い
2. 好きになる
3. パラシュートの部屋で
4. B.G.M
5. MIDNIGHT 2 CALL
6. 明け方の君
7. くぐりぬけて見れば
8. Far Away
9. 201号
10. 君の好きだった歌
11. no doubt
12. C-46

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君の知らない君の歌

幾つもの恋を重ねた 物語達に贈る
LOVE SONG

12-C-46

超短編集 タグと , , , への macoto による投稿 (2010/12/18)

騒がしい雑音が酷い
カセットテープがあることは
知っていた。

君がとても嬉しそうに
でも、ちょっと意地悪そうな顔をして
僕の言うことを頷いて
ただただ、聞いていた君のその表情を
未だに忘れることはできなくて。

いつから零れたのかな、その幸せな風景は。
どこまで戻れたらいいのかな、そんな僕たちは。

どんな言葉を君に語りかけたのか
どんな風な声をした僕がそこにいたのは
そのカセットテープが知ってるけど
思い出のカタチを僕は残して置きたくて
箱にしまったままにして
同じように、想いもそこにしまって置くことに
している。

君のことを、好きだった
僕のことを、好きだった

僕のこと
君のこと

そっと片隅に置いておきたいから。

僕の声が入ったカセットテープ。
それだけじゃないことも知っている。

君が好きだった歌
いつも鼻歌を歌っていたあの曲が
入っていることを。

君が幸せでいるように
願うようにして、君の鼻歌を
なぞってみるよ。

君の好きだった歌を。
僕が好きになった歌を。

11-no doubt

超短編集 タグと , への macoto による投稿 (2010/12/14)

アナタの絵の具は
1色しか出ないでしょう
だから、私の絵の具と
混ぜて使えば、これで3色使えるでしょう。

いつか
僕たちは、その絵の具を
使い切ることを忘れて
混ぜ合って、溶け合った。

仲良く寄り添って、佇んだ。
訳もなく、それが許される距離にいたから。

僕の絵の具も
君の絵の具も
使い終わった後に残った寂しさで
2人は離れた。

それでも、空には青すぎる色で
交わることの許されない景色で
僕たちを見つめていた。

きっと
僕の絵の具があんな色で
君の絵の具もあんな色で

交わることを許されなかったんだろう。

10-Your favorite Song

超短編集 タグと , , への macoto による投稿 (2010/12/13)

今日も新しい空は
目を伏せてしまうほどの蒼で
まるで、幼い頃に見たいつかの景色みたいで。

君が歌う、僕の知らないそのメロディーを
僕はいつしか覚えてしまって
君が揃える、食器が並ぶ度に
そのレパートリーは増えていった。

月日を重ねることが当たり前の様に
君が僕といることが当たり前の様に。

勝手気侭に奏でる口笛は
いつしか、君の知らない歌になって
僕が奏でる音ではきっと
不満だっただろうね。

僕の知らない君になって
君の知らない僕になって

それでも、僕は歌うよ
君の好きだった歌を。

淋しげに鳴り響く、1人の部屋に。
今はもう、伝わることのない
君の知らない、君が好きな歌を。

09-Room No201

超短編集 タグと , , への macoto による投稿 (2010/12/12)

夜の光が斜めに射し込むと
フローリングが呼応して
時計の針をゆっくりと進めていた。

思い出がまるで
何もなかったかのように
空っぽになったこの部屋には
君がいた面影さえも失った様で。

ぽつんと
部屋の隅で立っている僕だけが
思い出を思い返していた。

朝の光が射せば、終わりだね。
きっともう、会うこともないんだね。

思い出は思い出に変わって
いつか笑えたらいいね、素敵な思い出に
生まれ変わったらいいね。

この部屋と君に
さようなら言うよ。

次に、眩しい光が射した朝に。

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