もう、初々しい気持ちなんて
何処にもない。
むしろ、それがいつだったかさえも
忘れてしまった。
それは悲しいことなんかじゃなくて
それは、「オトナ」になったという証拠。
スーツが似合う大人になりたい訳でも
何も感じない大人になりたい訳でもない。
時が過ぎて、幾つかの困難や溜息は数知れないし
それを乗り越えてきたという自負みたいなものは
少なくともあって
そんなどうしようもない、経験達は
役に立とうとも立たなくとも
今の自分がここにあって。
ちょっと見慣れない車内の光景に
「がんばれ」
みたいな老婆心が沸いてみたりして。
不安しか抱えないで、東京の電車に揺れたあの日
ウソをついてもイイと言われている日に
世界は自分のことをどう思って見ていたのだろうか。
格別な想いを無くした、今では
特別な日でも何でも無くなった。
それでも思うよ。
「どうか、がんばってほしい、適当に」
社会はきっと見放しはしないから。と。
